買取実績ブログ

   

日本の伝統工芸の中でも、陶芸はその土地の土と炎、そして作家の個性が融合し、唯一無二の美しさを生み出します。今回は、その中でも独特の景色で多くの人々を魅了する番浦史郎（ばんうら しろう）氏の作品、「窯変汲出し碗 6客揃」に焦点を当て、その魅力に迫ります。日常使いの湯呑茶碗として、また特別な席を彩る懐石道具、茶道具としても価値のある逸品です。

   

参考買取価格 2000円

※お品物により価格は上下いたしますのでご了承の程宜しくお願い致します。

   

■番浦史郎とは – 独創的な窯変技法

   

番浦史郎氏は、伝統的な技術を踏まえつつも、独自の感性で現代的な作品を生み出す陶芸家として知られています。特に評価が高いのが「窯変（ようへん）」の技法です。窯変とは、窯の中で焼成される際に、炎の当たり具合や灰のかかり方など、予期せぬ偶然によって器の表面に現れる複雑で美しい色彩や模様の変化を指します。

番浦氏の作品に見られる窯変は、計算された技術と自然の力が織りなす、まさに「炎の芸術」と言えるでしょう。一つとして同じものがないその景色は、使うたびに新たな発見があり、所有する喜びを与えてくれます。

   

■窯変汲出し碗の魅力 – 日常から特別な席まで

   

汲出し碗（くみだしわん）は、主に煎茶や番茶などを淹れてお客様をもてなす際に用いられる湯呑茶碗の一種です。小ぶりで扱いやすく、口縁がやや外に開いている形状が一般的です。しかし、その用途は湯呑茶碗にとどまりません。懐石道具として、向付（むこうづけ）や小鉢のように料理を盛り付けたり、茶道具として茶事の席で使われたりと、多様なシーンで活躍します。番浦氏の汲出し碗は、その芸術性の高さから、食卓や茶席に特別な彩りを加えてくれるでしょう。

   

この碗の最大の特徴は、やはり窯変による表情豊かな景色です。深い青、燃えるような赤、渋い緑、そして土の温かみを感じさせる茶色などが複雑に混ざり合い、まるで抽象画のような趣を見せます。一つ一つの碗が異なる表情を持っているため、6客揃でありながら、それぞれが独立した個性を放っています。手に取ると、土の質感と釉薬の滑らかさが心地よく伝わってきます。日々の暮らしに彩りを添える上質な器は、大切な人をもてなすための特別な茶道具・懐石道具となってくれると思います。

   

骨董買取 再喜堂では、様々な茶道具を買取しております。出張買取もご利用できますのでお問合せください。

   

■骨董買取再喜堂　京都市伏見店

〒612-8392

京都府京都市伏見区下鳥羽北ノ口28

フリーダイヤル 0120-319-105

営業時間10：00～18：00　不定休

 

■骨董買取再喜堂　大阪堺市店

〒591-8037

大阪府堺市北区百舌鳥赤畑町1-34-8

フリーダイヤル 0120-319-105

営業時間10：00～18：00　不定休